計画策定で大事なこと
計画策定のキモは、次のとおり。
- 逆算して計画すること
- 実施可能な計画とすること
これを間違えないことがとても大切。
逆算して計画する
志望校の試験本番が2月14日だとして、
→試験本番までに何ができていなければならないか
→過去問で何点取れるようになっていなければならないか
→そのためには過去問何年分をいつまでに何周しなければならないか
→過去問演習に入るためにはそれまでにどの参考書をいつまでに何周して完璧にしておかなければならないか
→そのためには今何をしなければならないか、
というように、ゴールを決めて、それを達成するために何をしなければならないかを積み上げていくこと。これが、逆算して計画を立てるということだ。
実施可能な計画を立てる
計画策定において失敗しがちなのが、無理な計画を立てることだ。
例えば、数学の問題集を1日20題もこなさなければならない計画は、1題20分かかるとして、1日7時間も近くもその問題集をやらなければならないことになる。18:00に学校から帰って、夜中の0:00まで勉強するとして、食事やお風呂の時間を考えると、1日あたり勉強に使える時間はだいたい5時間程度。数学だけしかやらないとしても、事実上無理であることがわかる。
1日に勉強に使える時間、その時間でこなせる量、復習にかける時間などを考慮したうえで、残り時間を踏まえた実施可能な計画を立てるようにしてほしい。
無理な計画はメンタルを壊す
無理な計画の悪いところは、勉強がいやになってくることだ。計画しても、目標を毎回達成できない、そのせいで罪悪感を感じ、自分はダメな奴ではないか、と思うようになる。これが続くとメンタルが持たない。
本当は、これが最も怖い。決して無理な計画を立てないように(かといって、ゆるすぎる計画も、それはそれで問題ですが ww)
勉強計画の具体例
長期計画
本番試験までの長期の計画。2年や1年、場合によっては10ヶ月などの期間でいつまでに何をやるか、何ができていなければならないかなどを概ね洗い出す。
例えば、8月末までに数学の基礎完成、10月末までに応用問題の演習、11月から過去問演習など。
中期計画
長期計画で立案した基礎完成期間、応用問題の演習期間などのあるテーマに関する数か月程度の期間や夏休みのようにまとまった時間が取れる期間などの具体的な計画が中期計画。
その期間で達成するゴールを決めるとともに、次節に示す週次計画の単位で数週間分を作成する。
週次・日次計画
普段の勉強のペースメーカーとして、1週間単位での計画を推奨する。
1週間単位で計画を立てるとした場合、7日間すべてを前に進む勉強をするのではなく、復習する日や計画からの遅れを取り戻す日をあらかじめ計画に組み込んでおくこともとても大切。
武田塾さんでは、4日進んで2日戻るという進め方を推奨している(予備日を1日ととることでちょうど1週間)。おそらく、理想的にはそうしたほうがいいと思うが、自分たちの場合は先に進めることを優先して、5日進んで2日復習くらいのペースで計画を立てた。
具体的には、遅れが発生した場合でも、2日復習の中でなんとか吸収できるように1日の分量を調整することでなんとか1週間をこなすような計画とし、はみ出す場合は翌週の計画を調整するというやり方とした。
できるだけ先に進めることを優先したのは、そもそもの知識などのベースがあまりにも不足していたため、まず最初の1周目を可能な限り早く終わらせ、2周、3周することで内容を定着させようと考えたからだ。
週次計画では、1週間で実施することを決め、日ごとに何をどれだけ勉強するかを具体的に決めた。重要なのは「具体的である」こと。「今日は○○時間勉強した」ではなく、「何をどれだけやって.何が身についた」かだ。「今日は参考書の第1問から第8問をやって、その日のうちに復習までやる」というように、とにかく具体的にやることを決めて、それを着実に実施することが重要だ。